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「言語学入門」の読書ノート(1)第1章

言語学入門

言語学入門

実家にこの本があったので読んでいる。 全10章で、複数の著者によって書かれている。

大学1年次に「言語学概論」みたいな授業で使われる事が想定されている本のよう。 40年以上前の本なのでひょっとしたら古くなっている記述も含まれるかもしれない まぁでも歴史学や自然科学の様に、定説が完全に覆る様な事は少ないだろうという予想(素人考え)でとりあえずこの本で勉強しようと思う。

この本を読んだ動機

  • プログラミングに役立つかも?

プログラミング言語を深く理解したり、最近流行りの機械学習自然言語処理を勉強する際に助けになるかもと言う期待。

哲学とか現代思想には興味があるのだけど、たびたび記号論とかが出てくるがサッパリ分からないので、近接分野の言語学を学んでみようと思う。

1章読み終わる毎に、メモ書きをまとめていきたいと思う。

第1章 序論

この章では、近接する学問や、言語学内の学問、言語というものの特性などが書かれている。 以下箇条書き

  • 子どもの言葉の獲得において、喃語→一語文→二語文までは時間がかかるのに対し、それ以降はそれまでより遥かに複雑であるにも関わらず速い時間で獲得できる
  • 動物も言語の様なものを使う
  • 記号論と言語には深い関わりがある。
  • 記号には以下の分類がある 1.話し言葉と置き換えるもの(手話・モールス信号など) 2.話し言葉とは異なるが独自の体系があり線状性を有するもの(時刻表・道路標識など) 3.線状性はないが独自の体系があるもの(地図・グラフなど) 4.線状性がなく体系も必ずしもない(一つのものが一つの意味を必ずしも示さない)(ポスター・挿絵など)
  • 言語学は、様々な人間の言語を、客観的に現象面で観察し、その結果を体系化する学問
  • 言語の刺激反応説
  • 言語の特徴の一つに恣意性がある(直接因果関係がある訳ではない)
  • 音象徴(音が特定の心理状態をあらわす)
  • 非物質化(言語の特徴の一つ。意味はそのまま、物質とは異なるという事)
  • 構造の二重性(第一次→語(word)・形態素(morpheme)。第二次→音(sound)・音素(phoneme))
  • 生産性(言語の特徴の一つ。組み合わせによってどこまでも複雑に意味を伝える事ができるという事)
  • ラング(抽象的な言語)とパロール(具体的な言語)を区別
  • 共時態(ある時点での特定の言語の体系)と通時態(特定の語の通史的な体系)の側面。後者は比較言語学や歴史言語学に関連する

以上、1章で大事そうなところを箇条書きでまとめた。

そのうちいつかこんなのも読める様になるといいな↓

一般言語学講義

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