プロダクトについて考える時間(関西プロダクト開発アドベントカレンダー 16日目)
自己紹介とコミュニティ紹介
つねまげと申します。
SESに始まり、ERP開発、社内SE、SRE等を経て、今のメイン業務はカスタマーサポートです(部署名はユーザーリレーションズという独自の名称で業務内容も若干異なりますが今回は端折ります)
本記事は関西プロダクト開発アドベントカレンダー 16日目です。
本アドベントカレンダーの運営元となっているプロダクト開発meetup関西(プロカン)は様々な職種・業界の方が集うのが特色のコミュニティです。
11/24に最初のイベントが開催されたばかりの新しいコミュニティで、今後の展開がとても楽しみです。
本記事では、プロダクトに関わる仕事について、以前から漠然と感じていた事を言語化したいと思います。
なお、予めことわっておくと、プロとしての組織への貢献の仕方は人それぞれだと思いますし、特定の職種や仕事へのスタンスに優劣をつける意図はありません。
プロダクトについて考える時間は案外少ない
我が身を振り返るとプロダクトに関わる仕事をしていながらプロダクトそのものについて考える時間が極端に少ないなと思います。
昔から日々頭を悩ましているのは、以下のような事です。
- 保守しやすいコードを保つ
- 内外のキーマンを説得する
- 組織やチームのメンバーをまとめる
- 業務が停滞しないように、タスク単位に切り出して他の人に割り振る
- スケジュールに間に合うようにタスクの優先度をつける
- 日常業務を効率化する
言うまでもなくこれらはどれも非常に重要な仕事です。
でも、プロダクトに関わる仕事をする以上、プロダクトの仕様やユースケースなど、プロダクトそのものについて深く考える事にも多くの時間を割きたいと思っています。
プロダクトについて考えた方が楽しい
これも感覚的な話ですが、ゲーム業界の方の中にはゲーム自体が好きだし、自分が開発しているゲームがどうすればもっと面白くなるかに心を砕いている方が、他の業界と比較して多い気がしています。
今読んでいる『インディーゲーム・サバイバルガイド』に登場する開発者の皆さんがそうですし、プロカンのミートアップでもゲーム開発者の方のお話させていただいて似た情熱を感じました。
また、私の現職の社長(創業前から数十年経営管理/管理会計に携わっている)、自社プロダクトの話をする時は本当にニコニコと楽しそうです。
やはり、長い時間仕事をする以上、自身が関わるプロダクトについて考え、語れるくらいになったら楽しいのだと思います。
プロダクトについて考えるのに職種は関係ない
プロダクトについては、経営者や設計者・プロダクトオーナーといった特定の職種だけで良いという見方も存在します。
でも私は、プロダクトについて考えたり語ったりするのに、職種は関係ないと思います。
例えば日本一のマーケターの呼び声高い森岡毅さんは、USJ勤務時代には暇を見つけてはパーク内を歩き回ってアイディアを練っていたそうです。
私が今携わっているユーザーサポート業務においてもお客様の困りごとを理解するためにプロダクトによるユースケースをよく知る必要がありますし、前職でバックオフィス業務をしていた頃も自社のプロダクトやサービスを知らないと現場部門に適切な支援はできませんでした。
(私ごときを森岡毅さんを並べて引き合いに出すのはおこがましいですが、、)
どのような職種であっても、プロダクトについて深く考える事で見える地平があるように感じます。
プロダクトについて考えるために今後取り組みたい事
さて、理想論を語るだけではつまらないので、来年の抱負として私が具体的に取り組みたい事を列挙します。
- ユーザーの業務をより理解するために、ユーザーヒアリングの同席回数を増やす(今年は2回でした)
- プロダクトのバックグラウンドを深く知るため、関連する業務ドメイン(予算管理・原価管理・経理実務etc)の専門書・実務書を最低10冊は読む
- 自社プロダクトがどのように拡張できるか考えるために、ソースコードに一通り目を通す
- ドッグフーディングのためプロダクトを日常業務でも使う
プロダクトについてより深く考え、語れるようになって、仕事をもっと楽しめるようになりたいと思います。