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業務システムエンジニアがマーケティングの本を10冊読んでみた

はじめに

10~11月にかけてマーケティングについての本を10冊読みました。

マーケティングについては門外漢なので、直感で面白そうなものや評判の良いものなどをセレクトしました。

他にもお勧めの本があれば教えていただけると嬉しいです。

以下、それぞれの一言感想です。

①『入門SEOに効くWebライティング サイトの価値を高める正しいコンテンツの作り方』

現職の企業ブログで記事を書くことになったので、Webライティングの基本を抑えたいと考えて読みました。

この本きっかけで、もっと広くマーケティングについて学んでみたいと思い、短期間で10冊で読む事になりました。

本書を読んだ上での、SEOについての所感として、マトモな文章でマトモな記事を書く事が一番のSEO対策だなと感じました。

小手先のSEOハックを使う事に心を砕く必要性が下がって良い時代になったなと思います。

②『ニューノーマル時代に即使える販売戦略がゼロからわかる! コトラーマーケティング 見るだけノート』

本書はマーケティング用語を俯瞰したいと考えて読みました。

ビジネス理論はこれまでも一応学んだ事はあったので(中小企業診断士の勉強の中など)、ここに書いてある基本的な用語は大体知ってそうだったので自信が持てました。

③『マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ』

タイトル通りの悩みを持って本書を読みました。

著者の西口氏の主張を自分なりにまとめると、HOW(マーケティングの樹海)に溺れるのではなくWHO(お客様)とWHAT(製品サービス)の組み合わせを考え、そのためのHOWを導出するというもの。

そのためには、いわゆるペルソナというのは無意味で、N1分析(特定の一人の顧客を分析するマーケティング手法)が重要だという主張でした。

マーケティング界隈の有名人にはP&G出身者が多いという事を初めて知りました。(多分常識なのだと思いますがその辺疎くて知らなかった)

④『CRM―顧客はそこにいる』

2001年(初版は1998年)の出版ですがあまり古さを感じませんでした。

個客マーケティングというものが繰り返し主張されており、西口氏のN1分析とも通じているように思えました。

⑤『デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』 第3版 「つながり」と「共感」で利益を生み出す新しいルール』

個別のハウツーも学んでみたいと思い、この本を読みました。

類書は多数ありますが、以下の2点がこの本の優れたところかと思いました。

⑥『NPOのためのマーケティング講座』

NPO活動向けのマーケティングの書籍です。

マーケティング活動が必要なのは非営利団体でも同じであるという考えてみれば当たり前の事が書かれていました。

お金を払う人(寄附者)とサービスの受益者(支援の対象)が異なる場合が多い、という事が営利企業との一番異なる点で、それ以外はだいたい一緒だなと感じました。

⑦『Hacking Growth グロースハック完全読本』

グロースハックについても、抑えておきたくて読みました。

グロースハックはスクラムリーンスタートアップの派生版なのだという印象を持ちました。

⑧『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』

日本一のマーケターと名高い森岡毅氏の最初の著作で、実体験が生々しく描かれています。

第一章の序盤まで読むと、森岡氏が果敢に困難に立ち向かうジャンプの主人公の様に見えてきて思わず応援したくなってしまう内容でした。

また、自分の仕事柄の興味として、USJのバックオフィスの方々がどんな風に管理会計やシミュレーションの業務をまわしてるのかが気になりました。

⑨『USJを劇的に変えたたった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』

なるべくマーケティングの幅広いテーマの本を読みたかったので、同じ著者の本は避けていたのですが、森岡毅氏の本はあまりに面白かったので2冊目も続けて読んでしまいました。

こちらはよりマーケティングにフォーカスした本です。

⑩『プロが教えるいちばん詳しいGoogle アナリティクス 4』

こちらも個別のノウハウを学びたいと思って読みました。

Googleアナリティクスの本は沢山あるので、正直どれが良いのか選ぶのが難しいですが本書は、以下の2点が優れていました。

  • 出版年が2022年で情報が比較的新しい
  • 手順が丁寧にまとめられている

知っている限りNRIネットコムの方が書く本はどれもまとめ方が丁寧で、AWS関連の本も良かったです。

今後読みたい本

ピックアップしたけれど未読で、そのうち読みたい本も沢山あります。

コトラー&ケラー&チェルネフ マーケティング・マネジメント 〔原書16版〕

ここにマーケティング全てが書かれてるらしいです。分厚いし高いですが、そのうち読みたい。

森岡毅氏の著作全て

森岡氏の著作は2冊とも非常に面白かったので、刊行されているあと4冊もそのうち読むつもりです。

特に『確率思考の戦略論』は、需要予測の分野とも深く関連するようで個人的に大変興味深いテーマなので、近いうちに読む予定です。

その他個別テーマの本

今回抑えられなかった各分野についても、一冊ずつくらい読んでいきたいと思っています。